宮崎光二
MIYAZAKI Koji
《反-考古学》
2020年9月21日(月)−9月26日(土)
作家コメント
一般的に、作品は見出されるものとしてわたし達に現れてくると思われている。
その働きを促すものとして、言葉があり、歴史の視点があり、何よりも想像力を欠かすことができない。
石や木の中に眠っているフォルム、地塗りを施したキャンバスの背後に埋もれた未見の造形を探る行程が、すなわち制作そのものとして理解されている。しかし一応それはそれとして。
制作の実際は、僕にとってはほぼ常には発掘ではなく埋め戻す作業の連続として進んでいく。
表面に見えるものの下に幾つかの表現が覆われている。しかし、隠されたものは変形しないでいるものだろうか。
想像力の新しい働きの可能性を「反-考古学」と置いてみた。
プロフィール
1952年 福岡県生まれ
1976年 東京芸術大学美術学部工芸科卒業
1981年 東京芸術大学大学院 美術研究科修士課程鋳金専攻修了
[主な個展]
1983、93、95、05、11年 ギャラリーとわーる(福岡)
2000年 メタルアートミュージアム(千葉)
2004、06、07、08、09、18年 ギャラリー58(東京)
2009年 ヤマネアートラボ(福岡)
2012、16、17年 E&Cギャラリー(福井)
2013、15年 表参道画廊(東京)
[グループ展]
1981年 新工芸展 渋谷東急(東京)
1988年 日本金属美術作品展(北京・上海)
1988~92年 グループ89点 福岡市美術館(福岡)
1993年 プロメテウスの坩堝展 横浜ガレリア(神奈川)
1994、96、99年 日本の鋳金“いものの形”展 麻布美術工芸館(東京)他
1995、97年 地の力展 東京芸術大学美術館(東京)
1998年 第3回世界美術鋳鉄会議(アメリカ)
2001~07年 7人展 ギャラリー和田(東京)
2002~06年 Super Tight 展 日比谷シティ(東京)
2009年 坂口寛敏・宮崎光二 ドローイング展 ギャラリーとわーる(福岡)
2020年 「輝けるメタルアート」淡水翁賞35回記念(石洞美術館)他多数
[受賞]
1976年 安宅賞受賞
1984年 現代鋳金工芸展 染川鉄之介賞受賞
1990年 現代鋳金工芸展 鋳金家協会賞
1992年 第4回倫雅美術奨励賞受賞(創作部門)
1995年 佐藤基金-淡水翁賞受賞
1998年 第1回佐野ルネッサンス鋳金展大賞受賞 他
[コレクション]
東京藝術大学美術館、国立音楽大学、佐野市、福岡県立美術館、千葉県立美術館、呉羽化学、海上高校 他