松田洋子
MATSUDA Yoko
「呼吸するひかり」
2026年4月20日(月)-4月25日(土)

◇トークイベント
2026年4月25日(土) 13:30~ 参加費無料・予約不要
松田洋子・吉野千枝子(りぼん舎)
作家コメント
写真とは、過ぎ去った時間を映すものなのだろうか。あるいは今ここにいるという感覚に触れる⾏為なのだろうか?
ロラン・バルトは「明るい部屋」において、写真の本質を「それがかつてあった」という事実に⾒出した。その意味において写真は、撮影された時から私たちの眼前に現れるまでの時間を内包しながら、確かに存在していたものを指し⽰し、その構造は常に過去へと開かれている。
しかし、そこに個⼈の経験を重ねると、「それがかつてあった」とされる時間は均質ではない。その光は単なる出来事の痕跡ではなく、ある状態が存在していたことの指標となりえるからである。したがって写真が「かつてあった」ことを⽰すのだとすれば、それは同時に今ここにあるという感覚と切り離せない。
また光は単なる過去の出来事に付随するものではなく、ある時は⾃然体でいられた状態と結びついて⽴ち現れる。またある時は差し込む光や揺らぐ反射はそこにあるものとして写っている。いわば、出来事を説明するためのものではなく、それ⾃体が⾝体に残る感覚と結びつき、呼吸と呼応するあり⽅である。その結果、そうした光が写し撮られるとき、写真は単なる過去の証明という記録の機能にとどまらず、いまこの瞬間に⾝を置いているという感覚を伴う。その光は、写真を成⽴させる原理というよりも、写し取られる⼀つのモチーフなのである。
「かつてあったもの」は、過去に開かれるばかりでなく、現在の⽴ち位置を測る基準として作⽤している。
プロフィール
神奈川県横浜市生まれ
2010年より写真を始める
まとりかりあ写真教室横浜主宰
[個展]
2013年 「いろを織る」LaunchPad(神奈川)
2014年 「Silhouette」artTruth(神奈川)
2017年 「窓辺のまなざし」ギャラリー403(東京)
2019年 「風になって、光になって」リコーイメージングスクエア東京(東京)/リコーイメージングスクエア大阪(大阪)
2019年 「たゆとう光」リコーイメージングスクエア東京(東京)/リコーイメージングスクエア大阪(大阪)
2021年 「窓辺のまなざし」銀座中央ギャラリー(東京)
2022年 「海を航(わた)る」i-style(香川)/FocusPoint(神奈川)
2022年 「光の国へ」銀座Gallery G2(東京)/i-style(香川)/pieni deux(岡山)
2023年 「光の国へ Au pays de la lumiere」ギャラリー58(東京)
2023年 「忘れ物をさがしに」pieni deux (岡山)
2024年 「EPISODE」ギャラリー58(東京)
2025年 「SEIRIKI 継ぎゆくまなざし 清力美術館の光景」ギャラリー58(東京)
2025年 「通り抜ける、風」ECRUHOME(山口)
[グループ展]
2013年~2021年 「まとりかりあ写真教室横浜グループ展」サブウェイギャラリー/FocusPoint(神奈川)
2016年 「Ten・kai展」茅ヶ崎美術館(神奈川)
2018年 「あえかな光の中で」art Truth Gallery(神奈川)
2021年 「祈りの島へ それぞれの記憶」リコーイメージングスクエア東京(東京)
2021、22年 「ONE for ALL」銀座Gallery G2(東京)
2022、23年「夏を彩る短冊展」art Truth Gallery(神奈川)
2023~26年 「Square展[30×30cmの正方形展]」ギャラリー58(東京)
2025年 「夏を彩る短冊展」art Truth Gallery(神奈川)
2025年 「葉脈」pieni deux(岡山)
[出版]
2022年 写真集「光の国へ」 りぼん舎発行
2023年 写真集「episode」 りぼん舎発行
