３号倉庫の作家たち Part 1
平岡昌也・森田加奈子 2人展 ―そこにいるがゆえに
HIRAOKA Masaya, MORITA Kanako
2025年11月3日(月)-11月8日(土)
「共同アトリエ・3号倉庫」は、2000年から2011年までの間、福岡の港湾エリアにあった倉庫を改装して運営された、若手アーティストのためのアトリエ兼展示スペースです。匿名の篤志家による支援のもと、ディレクターの風倉匠(元ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ)を中心に多くの作家が集い、実験的で自由な表現を育んだ創造の拠点となりました。
このたび、3号倉庫メンバー2期生の平岡昌也と森田加奈子（11月3日～11月8日）、１期生の安部貴住と成田鐘哲（11月10日～11月15日）による2人展を連続して開催します。それぞれの環境で制作を続けるメンバーたちの、現在の表現をご覧くださいませ。
平岡昌也
HIRAOKA Masaya
ムチ(琉球漆喰)、アクリル、キャンバス
25.0×25.0cm
作家コメント
世界の全てを煌きで覆い尽くす雨の絶対的な美しさに魅了され、画家として活動をはじめた２００２年から現在に至るまで、”恵みの雨”をテーマにした絵画作品「うんう(雲雨) シリーズ」を制作してきました。私の創作活動は、祈りや願いそのものです。
今回、伊良部島や首里城公園などで出会った人知れず力強く生きる”雑草”を琉球漆喰で描き、恵みの雨を添えました。「うんう(雲雨) -Gaze- シリーズ」を展示致します。
プロフィール
1980年 福岡県生まれ
2003年 九州産業大学芸術学部美術学科絵画コ－ス 卒業
2003年-2006年 共同アトリエ・3号倉庫に在籍
2012年 ARCADE (アーケイド) -Art Spaces & Studios – 共同設立（沖縄）
［主な個展］
2002、04、05、07、09年 GALERIE RECOLTE（福岡）
2003、04、06年 共同アトリエ・3号倉庫（福岡）
2004、05、06、10、12、13年 ギャラリー58（東京）
2012年 ギャラリーラファイエット（沖縄）
2014年 ギャラリーとわーる（福岡）
2024年 クリフガロ（沖縄）
［主なグループ展］
2003、04、05、07、11年 共同アトリエ・3号倉庫（福岡）
2006、07年 「高田麻衣子・平岡昌也・森田加奈子 作品展」ギャラリーとわーる（福岡）
2008、09、10年 「That’s small Graces.」GALERIE RECOLTE（福岡）
2009年 「21 世紀の作家―福岡 bis」 福岡市美術館（福岡）
2016、17、18、19年 「マブニ・ピースプロジェクト 沖縄」沖縄県平和祈念資料館（沖縄）
2018年 「筑後アート往来 感性の生まれいづるところ」九州芸文館（福岡）
2019年 「大浦湾ピースアートプロジェクト2019」辺野古（沖縄）
2019、22年 「うるまシマダカラ芸術祭」浜比嘉島・宮城島（沖縄）
2020年 「沖縄アジア国際平和芸術祭」(沖縄)
2023年 「風倉匠と３号倉庫の作家たち」ギャラリー58（東京）
2024年 「Square展［30×30cmの正方形展］」ギャラリー58（東京）
2024年 「３号倉庫の作家たち 平岡昌也・森田加奈子 2人展」ギャラリー58（東京）
2024年 「共同アトリエ・３号倉庫の足跡 平岡昌也 森田加奈子 作品展 -雲雨と明星-」Artist Cafe Fukuoka（福岡）
［その他］
2012年 「2012 International Contemporary Korean Painting Festival」(韓国)
2014年 「THE ART FAIR + PLUS-ULTRA 2014」スパイラルガーデン（東京）
2017年 「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2017」Hotel Okura Fukuoka（福岡）
2018年 「Swab Barcelona International Art Fair 2018」（バルセロナ）
森田加奈子
MORITA Kanako
油彩、キャンバス
45.5×38.0cm
作家コメント
近年は、九州の原野や泉などをモチーフに、人物を配した油画や糸絵（刺繍糸によるドローイング作品）を制作しています。今展の作品に登場する水辺に立つ後ろ姿の人々は、誰も介入できない孤独を感じさせながら、世界と溶け合う存在として描いています。それらは、私自身の先祖から受け継いだ苦悶と、人と自然の尊厳への思いも重ねられています。
プロフィール
1979年 香川県生まれ、福岡県出身
2002年 九州造形短期大学美術科卒業
2003年-2005年 共同アトリエ・３号倉庫に在籍
［主な個展］
2003、04、05、10年 共同アトリエ・3号倉庫（福岡）
2004、06、07、09、11、13、14年 ギャラリー58（東京）
2009、12、13年 ギャラリーとわーる（福岡）
2016年 「氷山の一角獣」WHITE SPACE ONE（福岡）
2020年 「Landscape:些細な話」konya-gallery （福岡）
［主なグループ展］
2003、04、05、07、11年 共同アトリエ・3号倉庫（福岡）
2005年 第14回「英展」田川市美術館（福岡）
2005年 「芸術の家プロジェクト♯7 庭の向こう側」ギャラリーアートリエ（福岡）
2006、07年 「髙田麻衣子・平岡昌也・森田加奈子 作品展」 ギャラリーとわーる（福岡）
2012年 「2012 WATAGATA ARTS FESTIVAL“NET-CO”」(釡山・韓国)
2013年 「わたしの街の知らないところ シンガポールと日本」(AQAプロジェクト) 福岡アジア美術館（福岡）
2014年 「“直感”のジオラマ～九州・沖縄アーティストファイル断章」(KOAS) 福岡市美術館（福岡）
2014年 福岡県文化会館建設50周年記念「とっとっと？きおく×キロク」福岡県立美術館（福岡）
2015年 RESONANCE ASIA (ART FAIR ASIA FUKUOKA 2015 関連企画）
ソラリア西鉄ホテル、ギャラリーおいし（福岡）
2016年「博多阪急開業5周年記念特別企画 Art作品展」博多阪急（福岡）
2017年 「虹の天気図」(「サンシャワー：東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」福岡アジア美術館 連携企画） konya-gallery (福岡)
2018年 「福岡県立美術館 コレクション展Ⅱ 夏休み特集 アートたんけんアートたいけん」福岡県立美術館
2018年 「陽光-或る島の記憶のかけら」List:（長崎）レトロフトMuseo（鹿児島）/ナツメ書店（福岡）/島田美術館（熊本）/日田リベルテ（大分）/たちまち（長崎 壱岐島）
2019年 「汽水-曖昧な境界」旧百三十銀行ギャラリー（福岡）
2020年 「オンラインとリアル展示/春夏秋と冬の花2020」konya-gallery（福岡）
2023年 「松村ビル、最後のイベント。早春際」旧紺屋ビル＃406（福岡）
2023年 「風倉匠と３号倉庫の作家たち」ギャラリー58（東京）
2024、25年 「Square展［30×30cmの正方形展］」ギャラリー58（東京）
2024年 「3号倉庫の作家たち 平岡昌也・森田加奈子 2人展」ギャラリー58（東京)
2024年 「共同アトリエ・３号倉庫の足跡 平岡昌也 森田加奈子 作品展 -雲雨と明星-」Artist Cafe Fukuoka（福岡）
2025年 「冬の種まき2024-2025」＋「ミニアートフェア福岡88」Art House88（福岡）
