柴田有子

SHIBATA Yuko
夢を績む(ゆめをうむ)
2019年11月18日(月)−11月23日(土)

《夢を績む(ゆめをうむ) 18-04》
アクリル、キャンバス 91×72.8cm

作家コメント
「績む(うむ)」…綿や羊毛は紡いで糸を作るのに対して、麻や苧麻(ちょま)の繊維を細く裂き、それを非常に小さな結び目で結んでどんどん繋げて糸にすること。

  海辺で少女は夢を績む
  いつか私達が帰るべき場所に向かって…

「どんな絵を描いているのですか?」と聞かれたら、「風景画です。」と答えます。
人は皆、各々心の中に故郷の風景を持っているものだと思います。その中にどの人にも共通の、普遍の風景というものがあるのではないか、私達は皆そこから生まれてきて、やがてそこへ帰って行くものなのではないか、と思います。

自分の中から生まれてくるまだ見ぬその風景のイメージのかけらを、なんとかこぼさず掴みたいと思い、まるで糸を績む様に、日々どんどん描き繋いでいます。

海の向こうのそのまた向こうにあるかもしれない、まだ見ぬその風景へと向かって…。

プロフィール
1974年 兵庫県生まれ
1997年 女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業

[個展]
2000年 「柔らかい鎖」オレゴンムーンギャラリー(東京)
2003年 「On Going vol.2 関連企画」ギャラリー惺(東京)
2004年 「スカート」マキイマサルファインアーツ・S(東京)
2005年 「サイダー」オーパギャラリーショップ(東京)
2007年 「ヨルニモリデ、」ギャラリー椿・GT2(東京)
2008年 「みづうみ」Lamp harajuku B1F gallery(東京) 
2010年 「skirt」ギャラリー58(東京)
2011年 「夢を紡ぐ」ギャラリーバー ノラや(東京)
2012年 「夜を編む」ギャラリー58(東京)
2013年 「星を汲む」ギャラリー福果(東京)
2014年 「海のおみやげ 山のおみやげ」ギャラリー58(東京)
2015年 「スカートの夢」ギャラリー子の星(東京)
2016年 「mer de mère(メール・ド・メール)-海から生まれる-」ギャラリー58(東京)
2017年 「tricot(トリコ)-彼方を編む-」ギャラリー福果(東京)

[グループ展]
2002年 「“5”」佐倉市立美術館(千葉)
2005年 「Balance+Balance」ギャラリーカフェ庵(千葉)
2006年 「水色の街~20の小屋美術館~」ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(千葉)
2008年 「works(plint+file)」文房堂ギャラリー(東京)
2009年 「もう一つのアンデルセン物語」展 ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(千葉) 他
2015年 「スクエア展」ギャラリー58(東京)

[受賞]
2003年 「HEARTLAND KARUIZAWA DRAWING BIENNALE 2003」入選  
2015年 「100周年記念大村文子基金 平成27年度 女子美 制作・研究奨励賞」受賞


2016年の個展
2014年の個展
2012年の個展
2010年の個展