自画像★2012 -9人の美術家による新作自画像と小品展-
2012年10月1日(月)-10月20日(土)
パノラマ展示風景
9名の美術家による新作の自画像と小品を展示します。
近年、日本の戦後前衛美術を再検証する展覧会が相次いでいますが、本展では現在も走り続けるその作家たちの新作をご覧いただきます。
各作家とも自画像1点、小品1点を出品。いずれも本展のために制作した2012年の新作です。
■自画像■ | |
《ハレーション》 赤瀬川原平 AKASEGAWA Genpei 紙、鉛筆 206×207mm 2012年 |
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《ポップ人間登場》 秋山 祐徳太子 AKIYAMA Yutokutaishi ブリキ 670×660×50mm 2012年 |
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《八十三年の距離》 池田 龍雄 Ikeda Tatsuo パネル、アクリル、コラージュ 980×660×50mm 2012年 |
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《Mexico blue house 2012》 石内 都 ISHIUCHI Miyako タイプCプリント 242×165mm 2012年 |
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《ボクシング・ペインター》 篠原有司男 SHINOHARA Ushio キャンバス、アクリル 1250×1460mm 2012年 |
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《銅の眼、鉛の眼》 撮影:末正真礼生 田中 信太郎 TANAKA Shintaro ミクストメディア 190×190mm 2012年 |
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《光の顔の朝》 撮影:末正真礼生 中西 夏之 NAKANISHI Natsuyuki ゼログラフィー 300×222mm 2012年 |
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《自画像》 中村 宏 NAKAMURA Hiroshi 紙、アクリル、鉛筆 33×235mm 2012年 |
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《バケツ犬 - 余命測定器》 吉野 辰海 YOSHINO Tatsumi FRP,WAX 413×170×260mm 2012年 |
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■小品■ |
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《顎》 赤瀬川原平 AKASEGAWA Genepi 紙、鉛筆 208×146mm 2012年 |
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《空中ラビット》 秋山祐徳太子 AKIYAMA Yutokutaishi 紙、インク 124×186mm 2012年 |
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《北国の女》 池田龍雄 IKEDA Tatsuo パネル、アクリル 230×167mm |
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《絹の夢》 石内都 ISHIUCHI Miyako タイプCプリント 232×215mm 2012年 |
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《仇討》 篠原有司男 SHINOHARA Ushio 紙、アクリル、カラーインク、マーカー、鉛筆、コラージュ 187×259mm 2012年 |
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《無域》 田中信太郎 TANAKA Shintaro 紙、鉛 250×220mm 2012年 |
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《葛野川》 中西夏之 NAKANISHI Natsuyuki ゼログラフィー 300×222mm 2012年 |
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《闖入》 中村宏 NAKAMURA Hiroshi 紙、アクリル、ペン 210×147mm |
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《「ゴマフアザラシ」的斑入り剥離顔皮自写図》 吉野辰海 YOSHINO Tatsumi 紙、水彩、ペン、鉛筆 215×147mm |
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展示風景
自画像: 秋山祐徳太子、赤瀬川原平
自画像: 吉野辰海、中村宏、中西夏之、田中信太郎、篠原有司男、石内都、池田龍雄
小品: 赤瀬川原平、秋山祐徳太子、池田龍雄、石内都、篠原有司男、田中信太郎、中西夏之、中村宏、吉野辰海
出品作家 | |
赤瀬川 原平 AKASEGAWA Genpei 1937年神奈川県生まれ。1957年武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)油絵科中退。1960年に吉村益信、篠原有司男らとネオ・ダダイズム・オルガナイザーズを、1963年に高松次郎、中西夏之とハイ・レッド・センターを結成。1966年、千円札を題材とした作品で千円札裁判が開廷、“芸術裁判”と呼ばれる。1981年『父が消えた』で第84回芥川賞を受賞。1986年、藤森照信らと「路上観察学会」を結成。1992年、秋山祐徳太子・高梨豊と「ライカ同盟」結成。1995年「赤瀬川原平の冒険:脳内リゾート開発大作戦」(名古屋市美術館)。 |
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秋山 祐徳太子 AKIAYAM Yutokutaishi 1935年東京都生まれ。1960年武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)彫刻科卒業。ランニングに短パン姿で日の丸を背負った「ダリコ」をはじめ、ポップ・ハプニングと称する数々のパフォーマンスを展開。1970年代よりブリキによる彫刻作品を発表。1975年と79年の2度にわたって、政治のポップ・アート化を目指して東京都知事選挙に立候補する。1992年、赤瀬川原平・高梨豊と「ライカ同盟」結成。1994年「秋山祐徳太子の世界展」(池田20世紀美術館)。2011-12年「秋山祐徳太子+しりあがり寿 ブリキの方舟」(広島市現代美術館)。 |
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池田 龍雄 IKEDA Tatsuo 1928年佐賀県生まれ。特攻隊員として17歳で敗戦を迎える。1948年多摩造形芸術専門学校(現多摩美術大学)入学。まもなく岡本太郎、花田清輝らのアヴァンギャルド芸術運動に参加。ルポルタージュ絵画やペン画による数々のシリーズ作品、15年にわたる連作「BRAHMAN」などを発表。現在も「場の位相」シリーズほか旺盛な制作活動を続ける。「池田龍雄 アヴァンギャルドの軌跡」山梨県立美術館(2010年)、川崎市岡本太郎美術館(2010-11年)福岡県立美術館(2011年)。2012年「福島から広がる視点1 池田龍雄展」(原爆の図丸木美術館)。 |
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photo:Ito Kaori |
石内 都 ISHIUCHI Miyako 1947年群馬県生まれ、横須賀育ち。1970年多摩美術大学デザイン科織コース中退。古びた街や身体の傷など「生」の記憶と、時間の痕跡を表現しつづけている。1979年第4回木村伊兵衛賞受賞。2005年「mother's 2000-2005 未来の刻印」第51回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表。2006年日本写真協会賞作家賞受賞。2008年「ひろしま Strings of Time」広島市現代美術館。2009年写真集「ひろしま」で毎日芸術賞受賞。2012-13年「石内都 絹の夢」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)。フリーダ・カーロ博物館からの依頼で、フリーダ遺品写真集を準備中。 |
篠原 有司男 SHINOHARA Ushio 1932年東京都生まれ。1957年東京藝術大学美術学部油絵科中退。1960年ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズのメンバーとして活動。「イミテーション・アート」や「ボクシング・ペインティング」などスキャンダラスな作品を次々と発表、「反芸術」の旗手として注目を集める。1969年より拠点をNYに移す。1992年「篠原有司男展」広島市現代美術館、徳島県立近代美術館ほか。2005年「篠原有司男 ボクシング・ペインティングとオートバイ彫刻」(神奈川県立近代美術館 鎌倉)。2007年「ギュウとチュウ-篠原有司男と榎忠」(豊田市美術館)。 |
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田中 信太郎 TANAKA Shintaro 1940年東京都生まれ。1958年フォルム洋画研究所に学ぶ。1960年ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズのメンバーとして活動。1965年の初個展を境にミニマルな作品へと大きな変革を遂げる。1969年「第6回パリ青年美術家ビエンナーレ」(パリ市立近代美術館)。1971年「第11回サンパウロ・ビエンナーレ」(ブラジル)。1972年第36回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表。2001年「田中信太郎|饒舌と沈黙のカノン」(国立国際美術館)、2007年「国立新美術館開館記念展 20世紀美術探検−アーティストたちの三つの冒険物語−」(国立新美術館)。 |
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中西 夏之 NAKANISHI Natsuyuki 1935年東京都生まれ。1958年東京藝術大学美術学部油絵科卒業。1963年ハイ・レッド・センターのメンバーとして活動。土方巽ら舞踏家の舞台美術を手がけるなど様々な表現様式を横断しながら、80年代より絵画制作を主軸とし、独創的な絵画思想で表現の可能性を探り続ける。1997年「中西夏之展 白く、強い、目前、へ」(東京都現代美術館)。2004年「カルテット 着陸と着水中 西夏之」川村記念美術館。2008年「中西夏之新作展 絵画の鎖・光の森」(渋谷区立松濤美術館)。2012-2013年「中西夏之展(仮称)」(川村記念美術館)。 |
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中村 宏 NAKAMURA Hiroshi 1932年静岡県生まれ。1951年日本大学芸術学部美術学科入学。1950年代よりルポルタージュ絵画で注目を集める。モンタージュ絵画、観念絵画、観光芸術、タブロオ機械など独自の方法論による作品を展開。戦後日本の世相や社会状況を鋭く映し出した制作活動は高く評価されている。装丁やデザインなどグラフィックの仕事も多数手がける。2007年「中村宏|図画事件1953-2007」(東京都現代美術館、名古屋市美術館)。2010年「タブロオ・マシン〔図画機械〕-中村宏の絵画と模型」(練馬区立美術館)。 |
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吉野 辰海 YOSHINO Tatsumi 1940年宮城県生まれ。1961年武蔵野美術学校油絵科中退。1960年ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズのメンバーとして活動。1970年代末より、犬をモチーフにした立体作品を展開。その根底には万物の根源的な力である螺旋運動が内在している。2002年「熊本市現代美術館開館記念展 アティテュード2002」(熊本市現代美術館)。2007年「六本木クロッシング2007:未来への脈動」(森美術館)。2012年「清水晃・吉野辰海 漆黒の彼方/犬の行方」(埼玉県立近代美術館)。 |
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