成田 鐘哲  Shotetsu Narita
2008.9.1(Mon)-9.6(Sat)

1971年 福岡生まれ
1996年 多摩美術大学造形学部油画科卒業
1998年 多摩美術大学大学院美術研究科修了

<個展>
1998年 なびす画廊(銀座)
2001・04・05年 ギャラリーとわーる(福岡)
2001・02・03年 共同アトリエ・3号倉庫
2003・05・07年 ギャラリー58

<グループ展>
2001・02・03・07年 共同アトリエ・3号倉庫(福岡)
2003年 TAMA VIVANT2003 とらえられたかたち(多摩美術大学)

<その他>
2003年 「福・北美術往来」展(福岡市美術館・北九州市美術館)
1992年 新日鐵八幡第1回「飛幡賞」特別賞
1996年 福沢一郎賞受賞

2005年の個展
2007年の個展


【作家コメント】
 私は、色彩の重なりや配置によって立ち現れてくる画面内の淡い空間性と、
画面自体が持つ平面としての強さ・物質性を交互に感じさせることを
制作のテーマとして取り組んでいます。
作品が持つ内部へ向かう空間と、支持体が持つ物質性は私の中で非常に興味深く存在し、
絵画そのものがその両義性を持つものとして捉えています。

私の作品には、具体的に見えてくるモチーフや形態を意識して排除してきました。
そのことで上記のような両義性を感じさせる狙いがあったからです。
幾重にも重ねられた淡い色彩や模糊としたフォルムが、それぞれ異なるイメージを抱かせます。

 しかし今回の展覧会では、その中にも大小の筆跡・痕跡を残し、
形象を感じさせる画面構成を試みます。
抽象性の高い平面性を保ちながら、日常的な風景をソースとした制作も試みています。
画廊のある一壁面を埋める作品群は、一枚一枚が他愛のない景色から
自分の画面に必要な部分・要素だけを扱い、描いています。



untitled  1620×1300p 綿布・油彩





untitled  1455×1455p 綿布・油彩





a picture diary   420×320mm(各点とも) 綿布・油彩