森内 和久 Kazuhisa Moriuchi
2005.7.25(月)-8.6(土)

1961年 生まれ
1977年 全日本学生美術展 推奨受賞
       (東京都美術館)
1982年 第5回ジャパンエンバコンクール入選
1984年 第4回北九州絵画ビエンナーレ展
       (北九州市立美術館)
1997年 「思考する空間展」(福岡県立美術館)
2001年 「平面の自在」展(福岡アジア美術館)
2003年 日韓現代絵画国際交流展
       (世宗文化会館美術館・ソウル)
      他 個展・グループ展多数

タイトル「存問譜」

作家コメント
「和紙が線香の炎で焼かれ、あるものは空間に散り、あるものは灰になり、そしてギリギリに形を保とうとする有様を見る時、私は、和紙の周りに広がる〔在る〕豊かさに出会う。
混沌として、多様な価値が渦巻く社会にあって、私が表現したい物の本質はどこに存在するものなのか。そのような中、物が満たされることによって益々遠ざかってしまうような現実感というものが、脳裏から離れないのはなぜだろう。
この逆説的な問いに呼応するように、私は「負の問いかけ」で形に呼びかける。
形を維持しようとする堅牢な素材に添うように和紙をおき、もろく危うい形を介在して立ち現れてくる空間に、その声を聞きたいのである。」