荒瀬哲也
ARASE Tetsuya
2013年6月15日(月)−6月20日(土)
作家コメント
近年の私の作品では、ギャラリー内に投影される数秒遅れの映像遅延システムの中に、鑑賞者が介入することによって、リアルタイムに変化し続ける映像インスタレーションを発表してきました。情報の受け取り方や編集能力が、多様性に満ちている昨今、それは、私たちが社会との直接的な関係を問い直すきっかけとも言えます。
私は、映像作品の中で常に変化を希求し、自身によって完全には制御できない像をアウトプットさせています。「時間」を内包した映像は、鑑賞者を作品の中へキャプチャし、終わることなく続いていくのです。そして、時空間そのものが多層なスクリーンとなり、鑑賞者の中で「あるイメージ」へと変化していきます。
プロフィール
1981年 福岡県生まれ
2004-05年 ハノーファー専科大学 Bildende Kunst(ドイツ)交換留学
2006年 広島市立大学大学院 芸術学研究科 博士前期課程修了
2008-11年 共同アトリエ・3号倉庫(福岡)7期メンバーとして活動
[個展]
2003年 Gallery P2(広島)
2005年 いづゝや(広島)
2008年 共同アトリエ・3号倉庫 Studio & Exhibition Space(福岡)
2009年 ギャラリー58
2009年 「2,592 Eyes」共同アトリエ・3号倉庫(福岡)
2010年 「Delay」ギャラリー58
2011年 「Endless guinea pigs」共同アトリエ・3号倉庫(福岡)
2012年 「Untitled (Delay Series)」ギャラリー58
2012年 「Layer」ギャラリーとわーる(福岡)
[グループ展]
2004年 「アートプロジェクト“SPECTRO”」賀茂鶴酒造吉富蔵(広島)
2005年 「Ausstellung “GEISHA”」Stiftung Horizonte, Kunst & Kultur im Tschechischen Pavillon(ハノーファー、ドイツ)
2008年 「広島アートプロジェクト2008 “汽水域” -ilha grande-/愛」 旧日本銀行広島支店(広島)
2009年 「ブース・エキシビジョン2009」 共同アトリエ・3号倉庫(福岡)
2010年 「有田現代アートガーデンプレイス2010/ARITA-mobile 場所を紐解く方法論として」炎の博記念堂(佐賀)
2010年 「“NOT FOR SALE”-プライスレスな10日間」共同アトリエ・3号倉庫(福岡)
2010年 「ブース・エキシビジョン2010」共同アトリエ・3号倉庫(福岡)
2011年 「first decade」共同アトリエ・3号倉庫(福岡)
2011年 「釜山go-between福岡/WATAGATA Arts Festival 2011」福岡アジア美術館(福岡)
2011年 「福岡インディペンデント映画祭 2011」福岡アジア美術館(福岡)