坂口 寛敏  Hirotoshi Sakaguchi

   2012.5.21(mon)-6.2(sat)
 休廊日 27(sat)

  展覧会タイトル 「パスカルの庭」

  2009年の個展
  2007年の個展


パスカルの庭」  インスタレーション


作家コメント:
庭の梅の樹に吊るされた竹ヒゴ製の鳥かごは、常に入り口が開かれている。
中のリンゴを目当てに、目白が来てはそれを啄みまた去っていく。


繰り返し更新される創造の環の中に自己を接続させる。
生に流れる時間は、果たして途切れることなく連続しているのだろうか。
日常と表裏一体となって寄り添う非日常は、例えば竹籠の中と開かれた自然、太陽と月、現実と夢、
生と死という文学的二項対立に置き換えずとも、人が紡いだ概念の数を越えて増殖する。
日常の時間の流れをどこかで「断ち切る」試みをすることに、芸術は関与しているのだろうか。


シリーズ「パスカルの庭」は、大気、雨、風等、本来数量化、物質化できないものが降り注ぐ
ゼロ次元の器としての世界を表現したく創作を続けているものである。




プロフィール:

1949年 福岡県生まれ
1973年 東京藝術大学 美術学部絵画科油画専攻卒業
1975年 東京藝術大学 大学院美術研究科油画専攻修了
1976-84年 西ドイツ ミュンヘン滞在
1983年 ミュンヘン美術アカデミー絵画科卒業

<主な個展>
1983、88年 カーム市立ギャラリー(西ドイツ)
1988、90年 ヒルサイドギャラリー(東京)
1989年 東京ドイツ文化会館(東京)
1991、93、95、07年 調布画廊(東京)
1993、97年 村松画廊(東京)
1995年 ギャラリーαM(東京)
2002、06年 表参道画廊(東京)
2003年 ギャラリーGAN(東京)
2005年 ギャラリー櫟(東京)
2006年 ギャラリーとわーる(福岡)
2007年 「パスカルの庭・都市軸・時間軸」渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館(群馬)
2007、09年 ギャラリー58(東京)
2008年 ヤマネ・アートラボ(福岡) 
2010年 E&Cギャラリー(福井)/ギャラリー・シエール(栃木)/表参道画廊(東京)
2011年 調布画廊(東京)  他

<主なグループ展>
1989年 「白州・夏・フェスティバル'89」白州町横手地区(山梨)
1990年 「渋川・現代彫刻トリエンナーレ’90」渋川市総合公園(群馬)
1994年 「ファーレ立川アートプロジェクト」(立川)
1996年 「ハンブルグ現代日本美術展」ハンブルグ市立カンプナーゲル(ドイツ)
1997年 「INSIDE展」(カッセル・ドイツ)
1998年 「Dueseldorf・Seoul・Tokyo」クンストラウム(デュッセルドルフ・ドイツ)
1999年 「第18回現代日本彫刻展」
       宇部市野外彫刻美術館(山口)東京国立近代美術館賞受賞
2000、03、06、09年 越後妻有アートトリエンナーレ (十日町市・新潟)
2001年 「発生の場/ドローイング」東京藝術大学美術館陳列館(東京)
2004年 「Voices of Site」展 台東区立旧坂本小学校(東京)
2005年 「中国杭州国際芸術展」中国美術学院(中国)
      「D/J Brand-ドイツに学んだアーティストの発火点-」東京藝術大学大学美術館(東京)
2006、07、08年 「まつしろ現代アートフェスティバル」史跡松代藩文武学校(長野)
2007年 Art Program OME 2007「出会いのよりしろ」旧青梅織物協同組合工場(東京)
      「プライマリー・フィールド 美術の現在-七つの<場>との対話」 
        神奈川県立近代美術館・葉山(神奈川)
2008、09年 「修猷美術-TOKYO展」ギャラリー櫟(東京)
2008年 「シシュポス・ナウ〜罪と罰のでんぐり返し〜」原爆の図丸木美術館(埼玉)
2009年 「坂口寛敏・宮崎光二ドローイング展」ギャラリーとわーる(福岡)
      「異界の風景 東京藝大油画科の現在と美術資料」東京藝術大学大学美術館(東京) 他
2010年 「修猷美術-TOKYO展」 ギャラリー櫟(東京)
2010年 「第二回杭州国際芸術展 書非書」中国美術学院美術館(中国)
2010年 「2010国際交流作品展」台北美術大学美術館(台湾)
2011年 「潮田友子・川邉耕一・坂口寛敏」ギャラリー風蘭(静岡)
2011年 「下町で発生した見世物、エスプリ展」すみだリバーサイドホールギャラリー(東京)
2012年 「紙非紙展」中央美術学院美術館(中国)