田部 光子  Mitsuko Tabe

   2010.1.8(Mon)-1.23(Sat)

    休廊日:10sun/11mon/17sun


    2008年の個展

    2005年の個展

    女子美術大学 AP日記
     (アート・デザイン表現学科→アートプロデュース表現領域→AP日記→1月△日)

「林檎物語」
drawing, collage, assemblage, gold leaf on silk screen  720×600×65mm


【作家コメント】

「たった一つの実在を求めて」

1963年、今から47年も前、
初めて林檎をテーマにした作品を作った。
その題名が“たった一つの実在を求めて”だった。
当時サルトルの実存主義が流行し、わたしもサルトル全集を読破した。
『嘔吐』のロカンタン的力強い敗者の孤独な生き方に共感する。
わたしも失うものは何もない、初めから敗者の美学を生きるつもりでいた。今も。
実在、実存とは何か?
たった一つの林檎は、わたしではないのか。
わたしの実在、実存とは?
とにかく、フーコーの「人生が芸術ではないのか」という問いを解くために
絵を作り続ける人生にしがみついて生きてゆくしかない。



【プロフィール】


1933年 台湾生まれ
1953-70年 前衛美術家集団「九州派」の主要メンバーとして活動

<主な個展>
1991〜95年 牧神画廊(東京)
1994年〜97年 キャストアイアンギャラリー(NY)
1994・96・07年 早良美術館(福岡)

1997〜2005・08年 ギャラリーとわーる(福岡)
1998・01・02年 ギャラリーOKUDAインターナショナル(ワシントンDC)
1999年 アディロンダック・コミュニティーカレッジ(NY)

2000年 黒川INN美術館オープニング(福岡)
2003・04・05・08年 ギャラリー58(東京)
2005年 JMギャラリー(NY)
2009年 「田部光子展 りんごの秘密」 TOKOPOLA(福岡)
      「美術家・田部光子の世界」足立山麓ギャラリー(福岡)
      TOKOPOLAアネックス開廊記念展(福岡)
      「疾走する美術家・田部光子の世界展」ワイアートギャラリー(大阪)

<主なグループ展>
1960-63年 読売アンデパンダン展(東京)
1961年 「九州派展」 銀座画廊(東京)
1988年 「九州派展」 福岡市美術館(福岡)
1990年 「世界メール・アート展」GAYA(福岡)

1995年 「現代美術の手法、コラージュ展」練馬区立美術館(東京)
2002年 「第7回福岡市美術連盟展」福岡市美術館(福岡)
2003年 「九州力展」熊本市現代美術館(熊本)
2005年 「前衛の女性 1950-1975」(栃木県立美術館)
      「りんごの秘密」展 (ひろしま美術館)
      福岡市美術連盟10周年記念展(福岡市美術館)

2006年 九州の女ネットワーク作品展 エルガーラホール(福岡)
2007年  福岡市美術連盟展 福岡市美術館(福岡)



<受賞その他>
1960年 第3回日本洋画秀作展金賞
1974-84年 九州女流画家展主催
1981・83・90年 世界メールアート展
2000年 福岡市文化賞受賞


<主な著書>
『着信人払い地球郵便局』(葦書房)/『受胎芸術』(花書院)/『二千年の林檎』(西日本新聞社)