西田 知代  Noriyo Nishida   

  2009.10.26(Mon)-10.31(Sat)
     2008年の個展

「FANTASY」   紙・インク・水彩・鉛筆  140×375mm


【作家コメント】
物語や夢の刹那的な部分に憧れがあり、それをベースに制作をしています。

私の中で、描くことの中には制作としてだけでなく、日記のような意識も入っています。
まるで万華鏡のように少しの動きで世界は一変する、そういう日常を絵に落とし込んでいく中で、
広がっていくだけで、戻らない時間や瞬間の積み重なりを考えるようになってきました。
時間や物語が流れていく時、永遠に続くなら横に。
終わりがあるなら縦に流れるのだろうと思います。
横に長い形を選んでいるのも、ずっと続くストーリの一部を
切り取ったイメージもそのあたりから来ています。
日々の感情や記憶、どこかで見た断片的に覚えている風景を繋げていき、
記憶の中から何かを呼び戻していく、そうやって感覚的な部分を頼りながら描いている気がします。
ここではないどこかであり、どこでもないここのようなそういう風景でありたいと思っています。




【プロフィール】

1984年 福岡県生まれ
2006年 女子美術大学短期大学部造形学科美術コース絵画卒業
2008年 女子美術大学芸術学部絵画学科洋画専攻修了

<個展>
2007年 ギャラリー銀座フォレスト・ミニ(銀座)
2008年 ギャラリー58(銀座)
2009年 リムアート・本館(恵比寿)