荒瀬 哲也   Tetsuya Arase

   2009.8.31(Mon)-9.5(Sat)



    作家ホームページ

左 「Untitled 14」 鏡、液晶モニタ、*Untitled 4のみDVD   28×28×4.5cm
正面奥 「Gallery-58」 ビデオプロジェクタ、ビデオ・オート・スイッチャー サイズ可変
正面前 「Delusion of Reference」 ダミー監視カメラ 14×14×14cm
右 「Telescreen」 鏡、ビデオカメラ、樹脂、塩ビ板、ベニヤ板 182×273×4.5cm


【作家コメント】
私は人の目の移ろいについて屡々考察している。

私たちは何かしらと他者と関係をはかろうとする。
現代におけるコミュニケーションのツールは目紛しく変化してゆき、
私たちはいったい何によって繋がれているのだろうか。
実体として、あるいは音声だけで、文字情報のみで、
或は暗号化されたデータで、そして時には映像によって。
時代とともに相互の関係は複雑さを増してゆく。
一旦、装置を介して他者と関係を持つことが当たり前となり、
それはいずれ、人間さえも関与しなくなる事態が起こり得ることを暗示させる。

様々な履歴から行動を捕捉することが可能な時代において、
どこまでを容認し、許容しないかという境界は、寧ろ権力により
統括されている。その先に見えるものは―――。




【プロフィール】
1981年 福岡県生まれ
2004年 広島市立大学 芸術学部空間造形専攻卒業
2004-05年 ハノーバー専科大学 Bildende Kunst(ドイツ) 交換留学
2006年 広島市立大学大学院 芸術研究科 博士前期課程修了
2008年より福岡・共同アトリエ・3号倉庫メンバーとして制作中

<個展>
2003年 Gallery P2(広島)
2005年 いづゝや(広島)
2008年 共同アトリエ・3号倉庫 Studio & Exhibition Space(福岡)

<グループ展>
2004年 「アートプロジェクト“SPECTRO”」(賀茂鶴酒造吉冨蔵〔7号蔵〕/広島)
2005年 「Ausstellung “GEISHA”」
       (Stiftung Horizonte, Kunst & Kultur im Tschechischen Pavillon/ドイツ・ハノーバー)
2008年 「広島アートプロジェクト2008 “汽水域” 旧中2特別企画展示 -ilha grande/愛-」
       (peace scope 旧中藝術會館/広島)
2009年 「ブース・エキシビジョン2009」 (共同アトリエ・3号倉庫/福岡)